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ネフローゼ症候群とは、尿の中に基準以上のタンパク質が含まれてしまう病気の総称のことで、尿蛋白が3.5g/1日以上が持続し、血液中の血清アルブミン濃度が3.0g/dL以下の状態のことを指します。
ネフローゼ症候群を引き起こしてしまう原因は大きく2つに分類されており、腎臓の疾患によって引き起こされるのを一次性(原発性)ネフローゼ症候群と呼び、全身の病気が原因で起こるものが二次性(続発性)ネフローゼ症候群です。
上記が主な原因疾患と言われています。つまりネフローゼ症候群を引き起こす疾患は数多くあるため、原因をしっかり追究し原因に即した治療を行うことが重要になってくるでしょう。そのため腎生検などを実施し、詳細な検査を実施していきます。
ネフローゼ症候群は原因を限定するために、問診が重要な疾患です。症状以外にも過去の病歴など様々な視点で問診を実施。また複数の検査を行い、体の状態を詳しく調べていきます。
最も重要な検査と言えるでしょう。一言で尿検査と言っても、さまざまな種類があります。
上記のような項目を把握することができます。さらに電解質に異常がないか否かもチェックできるでしょう。そのため原因となりうる疾患を絞り込むことが可能です。
タンパク尿の成分を詳細にチェックする検査で、血液検査と尿検査の双方が必要になります。この検査は原因となる疾患をさらに絞り込むことができます。
腎臓の形や大きさ、血管の走り方などを調べる検査です。ただしネフローゼ症候群の場合、腎臓の形に変化がないケースも多々あります。CT検査などの他の画像検査によって、更に詳細に検査をすることもあるようです。
タンパク尿などの異常が認められた場合に腎生検を実施するかどうか検討されます。腎生検は出血などのリスクも高いため、入院中に行われるのが基本的です。
タンパク尿は腎臓自体に影響を及ぼしてしまうため、早めに症状を改善させることが重要になってきます。まずはステロイド剤を使用し、炎症を抑える治療が一般的です。ステロイド剤による治療はタンパク尿の状態を確認しながら、4~8週間実施します。ステロイド剤での効果が十分でないと判断されたときには、免疫抑制剤など他の治療剤に変更することも。
浮腫み自体は、ネフローゼ症候群の状態が解消されることで症状が落ち着きますが、直接浮腫みに対しての治療を行うこともあります。それが利尿剤を用いる方法と塩分の制限です。
とくにLDLコレステロールが高い状態が続けば、動脈硬化の原因になりかねません。血液検査の結果によっては、LDLコレステロールをコントロールする薬剤を使用することがあります。
ネフローゼ症候群は血栓が出来やすくなる疾患と言われており、血栓に対する治療や予防も行うことが必要です。血液をサラサラにするような薬剤が処方されます。
ネフローゼ症候群を予防するためには、検診を定期的に行うことが最も大切になってきます。それは治療を早期に行うほど、完治しやすい病気であり、尿検査など簡単な検査である程度スクリーニングできるからです。尿検査を定期的に行うことで、悪化すればネフローゼ症候群を引き起こす可能性があるIgA腎症などの慢性腎炎を調べることもできます。尿検査の結果、異常が発見されれば必ず医師に診てもらうようにしてください。
生活で行える予防法として、食事による塩分量のコントロールです。ほとんどの日本人は、塩分を過度に摂り過ぎている傾向にあり、腎臓に対して余計な負担をかけている状態です。できる限り1日6ℊ以下を目安にしましょう。またタンパク質の摂り過ぎも良くありません。タンパク質を過度に摂取した場合、タンパク尿の原因になってしまうことがあるので注意しましょう。毎日の食事のメニューなどを見直すことが大切です。
ネフローゼ症候群は進行具合によって症状が変わってきます。少しでも不調がある場合には、一度検査を受けた方が良いでしょう。
初期で最も気が付きやすいのが、尿の泡立ちです。尿はタンパク質が混ざると泡立ちやすい性質があるため、尿を日々チェックしている方であれば尿の異様な状況に気が付くかもしれません。ただ尿を見ていなければ、ほとんどの方が気付くことは少ないでしょう。
ネフローゼ症候群が進行すると、さらに多量の尿タンパクが出るようになります。その結果、むくみや体重増加が引き起こされるでしょう。通常と変わらない食生活にも関わらず、1週間前より3kg以上も体重が増加した場合には、ネフローゼ症候群の可能性が高まります。
腎機能障害が悪化すれば、腎不全の状況に陥ってしまうでしょう。血栓症や脳梗塞、尿が全くでない、心不全などの症状が現れてきます。ここまでの段階に進むと大変危険です。透析などの治療が必要になってくるでしょう。