健康・長生きのために飲む
「生きたまま酵素」の効果を徹底分析
キャベツにはアミラーゼが多く含まれていますので、副菜として取り入れると、主食から摂取した糖質の分解・吸収が促されます。
また、酵素を作り出す成分・スレオニンも含んでいるので、サラダや漬けものなどで積極的に摂りたい食材です。
血糖値は血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を意味しています。「食後に上昇し、インスリンの働きによって徐々に下降して元に戻る」というのが正常ですが、糖質の多い食事、日常的な食べ過ぎや運動不足、ストレスなどが重なると、上昇した血糖値が完全に元の値まで戻らない状態になってしまうことがあります。
完全に元に戻りきっていないときに次の食事をすると、さらに血糖値は下がりにくくなり、日常的に血糖値が高い状態を作り出してしまうのです。
血糖値のコントロールには、インスリンというホルモンが重要な役割を担っています。そして、実は「酵素」も血糖値のコントロールに関わっています。
酵素は、食事から摂取した栄養を体内に吸収しやすい形に分解する働き、新陳代謝をスムーズにする働きなどをもつ成分です。
体内で作り出される体内酵素と食物に含まれる食物酵素があり、血糖値を左右する糖質の分解・吸収に関わる酵素はアミラーゼと言います。
アミラーゼの量が十分にあれば、食事から摂取された糖質はスムーズに分解・吸収され、エネルギーとして全身に届けられるのです。反対に、アミラーゼが不足している場合は、糖質がいつまでも血液中に残ってしまい、血糖値が下がりにくくなってしまうとされています。
こうしたことから、糖質の代謝には酵素の存在が欠かせないのです。
血糖値には、インスリンだけではなく、糖質を分解・吸収する働きをもつアミラーゼも大きく関わっています。
アミラーゼはキャベツをはじめ、生の野菜や果物に多く含まれていますが、加熱によって失活してしまうので、生で食べる、または短時間の加熱で調理するようにしましょう。
酵素は、毎日少しずつ継続することがポイントです。毎日の食事に野菜や果物を1皿プラスするイメージをもつとよいかもしれません。
とはいっても、毎日料理するのは難しい、もっと手軽に摂りたいという方も少なくないと思います。場合によっては酵素ドリンクや酵素サプリメントを毎日の食事にプラスしてみるのも1つの方法。毎日続けられる無理のない方法で酵素習慣をはじめてみませんか?
管理栄養士免許取得後、教育研究職を経て、現在はフリーランスの管理栄養士として活動中。
食育やダイエット、生活習慣病予防など、栄養・健康に関するコラムやレシピ提案などを中心に情報発信しています。