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胆道がんとは、「胆管がん」「胆のうがん」「乳頭部がん」の3つのがんの総称。発症する場所は、それぞれ胆管、胆のう、乳頭部となります。
胆管とは、肝臓の外にある管状の組織。胆のうとは、肝臓で作られた胆汁を一時的に溜めておく臓器。乳頭部とは、胆管と膵管が合流する十二指腸の開口部分です。
これらのうち、どの場所にがんが生じたのかにより、「胆道がん」は上記3ついずれかの名前が付けられます。
胆道がんの患者に最も多く見られる症状が黄疸。行き場を失った胆汁が血管に逆流し、眼球の白い部分や皮膚が黄色くなる症状です。ほかにも、発熱は白色便、かゆみ、ビリルビン尿(茶色い尿)などの症状が見られます。
胆道がんが進行してがん組織が広がってくると、その周囲の神経に浸潤して疼痛を自覚。骨に転移した場合、骨が痛むこともあります。
さらに状態が悪化すると肝機能が低下。全身倦怠感が生じることもあります。
2013年時点での「胆管がん」と「胆のうがん」の統計データでは、年間での罹患者が約2.3万人でした。年間の死亡者数は1.8万人。この死亡者数は、すべてのがんの中で6番目に多い数字です。年齢的には50歳代以降に好発。性別では女性より男性に好発します。
なお胆道がんは、欧米先進国においてはまれな病気。地域的には、南アメリカや東アジアに多く見られます。東アジアの中でも特に日本での罹患率が高いとされますが、その原因については不明です。
以下「危険因子」でも説明する通り、各種の胆道疾患や炎症性腸疾患が、胆道がんを誘発する恐れがある関連疾病として知られています。
胆道がん罹患の危険因子として、主に次の5つが挙げられています。
胆石症や胆管炎、先天性水胆管合流異常症など、一連の胆道疾患を有する人は胆道がんを誘発することがあると指摘されています。
潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患は、胆道がんのリスクを高めるとされています。
死亡率で見れば女性より男性のほうが高めですが、罹患率で見れば男性より女性のほうが高いとされています。
カロリー過多、野菜摂取量の不足を始め、肥満を招きやすい食習慣が胆道がんのリスク要因として指摘されています。
出産回数が多ければ多いほど、胆道がん罹患のリスクが高まると言われています。
胆道がんを予防・改善するために個人ができることは、まず食生活の改善です。カロリー過多や野菜摂取量の不足など、いわゆる「メタボリックシンドローム」を招くような食生活は、胆道がん発症のリスクを高める可能性があります。食事内容を見直すとともに、適度な運動も心掛けて肥満を防ぐようにしましょう。
なお、根治を目指すことができる唯一の治療法は手術。がんの広がりに応じ、様々な術式の中から根治を目指す方法が選択されます。ほか、症状や患者の状態に応じ、化学療法や放射線治療などが行われることもあります。
人が体内で酸素を消費するとき、同時に「活性酸素」も発生します。活性酸素は本来であれば、ウィルスから体を守る働きをもっていますが、過剰に増えすぎると健康な細胞を傷つけるため、老化を早めたり、がんの進行に影響を与えたりします。しかし人体には、活性酸素を分解する「還元酵素」が存在するため、活性酸素が多少増えても健康を維持できるわけです。
ただし、すべての還元酵素が身体によい働きをするわけではありません。たとえば「アルドケト還元酵素」は、胆道がんをはじめとするがんの悪性化を強めることが分かっています。
仮にがん細胞が発生しても、体内の免疫細胞によってがん細胞の増殖は抑えられるため、多くの場合胆管がんを罹患することはないでしょう。しかし、冷えなどにより代謝が落ちると免疫細胞がうまく働かなくなり、がん細胞への攻撃力も低下するため、がんの増殖の勢いに負けてしまうことがあるのです。
実は食べ物にもがんの発生をおさえる可能性が示唆されているものがあります。野菜や果物に含まれる栄養素の中には、発がん物質解毒酵素を活性化したり、活性酸素を無毒化する働きを持つものがあると考えられいているのです。
現時点では科学的根拠はないものの、ニラなどの「非でんぷん野菜」は、口腔・咽頭・喉頭のがん発生リスクを、果物はこれらに加え肺がんのリスクを下げる可能性が大きいことが報告されています。国際がん研究機関のワーキンググループでも、がんを含む病気の予防の観点から、野菜・果物を多くと摂ることは推奨される旨を報告しています。そのため、野菜や果物を食べることは、がん予防においてある程度の変化をもたらすと考えられるでしょう。