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ホスホリパーゼ

痩せ酵素として近年注目を集めている「ホスホリパーゼ」。脂質を分解する酵素のため、積極的に摂取したい酵素のひとつです。ここでは、ホスホリパーゼについて紹介します。

ホスホリパーゼとは?

ホスホリパーゼとは、生体膜の成分である「リン脂質」を脂肪酸とその他の親油性物質に加水分解する酵素です。生体膜とは、細胞や細胞小器官を包む膜のこと。外界と境界に位置する膜であり、主にタンパク質や脂質から成っています。なお、その脂質の主成分がリン脂質であり、ホスホリパーゼはリン脂質の消化分解や再構築をおこなう機能をもっていると考えられています。

なお、ホスホリパーゼは大きく分けて4つに分類され、ヘビ毒やハチ毒,膵臓(すいぞう)にあるホスホリパーゼA、膵臓や腸内細菌類のホスホリパーゼB、脳や肝臓、腎臓、脾臓にあるホスホリパーゼC、植物にあるホスホリパーゼDがあります。

ホスホリパーゼに期待できる効果は?

ホスホリパーゼとは脂質分解酵素であり、摂取することで以下の効果が期待できます。

  • 体内の脂質を分解する
  • 体内の老廃物や毒素を排出する

そのため、メタボリックシンドロームや脂質異常症(高脂血症)、高血圧や動脈硬化の予防にも役立ちます。またダイエット効果が期待できるといわれており、肥満解消を目指す方も積極的に摂取したい酵素といえます。

高血圧とホスホリパーゼの関係

心筋梗塞や動脈硬化、脳卒中などを引き起こすリスクのある高血圧。高血圧になる原因は塩分の過剰摂取や脂質の摂りすぎなどが挙げられますが、ホスホリパーゼは脂質の分解をおこなってくれる酵素です。ホスホリパーゼを積極的に摂取することで脂質を溜めにくい体を目指せますから、ホスホリパーゼは高血圧予防に効果的といえるでしょう。

高脂血症とホスホリパーゼの関係

高脂血症とは脂質異常症ともよばれ、中性脂肪やコレステロールなどの脂質の代謝がうまくできなくなってしまっている状態です。高脂血症になると血液中の脂質の値が異常を示し、放置すれば動脈硬化を起こす可能性も。ホスホリパーゼは脂質の代謝をアップさせる働きをもっていますから、高脂血症の予防としても摂り入れたい酵素です。

動脈硬化とホスホリパーゼの関係

動脈硬化とは、血管の内壁が詰まったり硬くなったりすることで血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤などを引き起こしてしまう病気です。高血圧や高脂血症、糖尿病などを原因とすることが多いため、まずは高血圧や高脂血症、糖尿病にならないようにすることが大切。脂質を分解する作用のあるホスホリパーゼは、高脂血症や高血圧予防に役立ちます。

ダイエットとホスホリパーゼの関係

脂質分解酵素であるホスホリパーゼは、ダイエット効果の高い酵素として注目されています。なかでもホスホリパーゼを多く含むきゅうりを用いた“きゅうりダイエット”が人気。食前に生のきゅうりを食べるなど、きゅうりのもつホスホリパーゼの力にはダイエット効果も期待されています。

ホスホリパーゼを多く含む食べ物は?

ホスホリパーゼは近年の研究で明らかにされた酵素ですが、キャベツなどさまざまな野菜に含まれているといわれています。
とくに野菜のなかでも「きゅうり」に多く含まれているとされており、ホスホリパーゼの摂取にはきゅうりがおすすめ。きゅうりというと“栄養が少ない野菜”というイメージがありますが、実はホスホリパーゼという脂肪分解酵素を多く含んでいたのです。

また、きゅうりにはカリウムやイソクエルシトリン、食物繊維などの栄養も含まれており、老廃物の排出効果も期待できます。きゅうりを食べてホスホリパーゼなどを摂り入れ、脂肪を溜めにくくむくみにくい体を目指しましょう。

ホスホリパーゼの弱点は「加熱調理」

ホスホリパーゼは脂質分解酵素のため、熱に弱いという弱点があります。50℃以上の熱を2分間加えるとホスホリパーゼは失活化してしまうため、摂取する際は生で食べるようにしましょう。ホスホリパーゼを多く含む食品はきゅうりですが、炒めたりスープに入れるよりも生のままかじるのがおすすめ。きゅうりは加熱せずに調理できるメニューのバリエーションが豊富ですから、工夫してみると良いでしょう。また、酵素が豊富な発酵食品である味噌などをつけて食べるのもおすすめです

ホスホリパーゼを効率よく摂取する方法

ホスホリパーゼの弱点は「加熱」のため、摂取するときは生で食べましょう。きゅうりなら1日1本以上、可能であれば1日2~3本食べると良いでしょう。「毎日だと飽きてしまう…」という方は、そのままかじるほか漬物や酢の物、ピクルスなどバリエーションをもたせると飽きずに摂取できそうです。なお、よく噛んで食べることでホスホリパーゼの摂取効率がアップ。一口20回以上を目安に、よく噛んで食べましょう。

「すりおろしきゅうり」ならホスホリパーゼの摂取効率アップ

ホスホリパーゼを摂取するときに最もおすすめなのが「すりおろしたきゅうり」。きゅうりをすりおろすことでホスホリパーゼの細胞膜が壊され、細胞内にある酵素が活発化します。そのままかじったりスライスするよりもホスホリパーゼを摂取できますので、ぜひすりおろしたきゅうりをメニューに取り入れてみてください。大根おろしのようにすりおろしきゅうりを料理にプラスするのもおすすめです。