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「わかなつみの発酵菌」の効果を徹底分析
食事から摂取する三大栄養素のうち、たんぱく質の分解に関わる酵素を総称してプロテアーゼといいます。代表的なプロテアーゼは、パパイヤに含まれるパパイン、パイナップルに含まれるブロメラインなどです。
生のパイナップルを食べたときに舌がチクチクと感じたことはないでしょうか。これはブロメラインのはたらきによって舌を保護している粘膜のたんぱく質が分解され、酸味が刺激となって起こる現象といわれています。
もう1つプロテアーゼのはたらきとしてよく知られているのは、たんぱく性食品を消化しやすくするというものです。酢豚に入っているパイナップルや肉や魚の麹漬けなどは、風味としての役割もありますが、肉や魚などのたんぱく質を分解してやわらかくすることで、胃もたれを防ぐ効果もあります。
このように、プロテアーゼは体内でのたんぱく質の消化吸収だけではなく、食材そのもののたんぱく質を分解して消化を助けるはたらきをもつ酵素なのです。
たんぱく質は、たくさんのアミノ酸が鎖のようにつながって構成されています。しかし、そのままの状態では体内に吸収することができないので、分解して小さくしなければなりません。ここで必要となるのがたんぱく質分解酵素・プロテアーゼです。
プロテアーゼは鎖のようにつながっているアミノ酸のペプチド結合を切断することでたんぱく質を分解。胃から腸を通るまでに徐々に小さくなり、アミノ酸になります。消化後は血流にのって全身に届けられ、生命の維持に役立てられているのです。そのほかにも、ケガをしたときの止血や、エネルギー不足時のアミノ酸からの代替エネルギー産生にもプロテアーゼが関わっています。
筋肉トレの効率を高めるために、高たんぱく性食品やプロテインドリンクなどを積極的に取り入れている方もいますが、やみくもにたんぱく質をたくさん摂取すればよいというわけではありません。どんなにたんぱく質を摂取しても、それを分解吸収できなければムダになってしまいます。
効率的にたんぱく質を摂取するためには、たんぱく質と合わせて分解酵素であるプロテアーゼもしっかりと補給することがポイントです。
プロテアーゼは、麹・納豆・パイナップル・パパイヤ・いちじく・キウイフルーツ・りんご・玉ねぎなど、発酵食品や野菜・果物に多く含まれています。
また、鮮度が高いものほど酵素が多く含まれているといわれているので、野菜や果物はなるべく新鮮なものを選ぶとよいでしょう。
プロテアーゼをはじめ、自然界には様々な種類の酵素が存在していますが、どの酵素にも共通しているのは、高温に弱いということです。酵素自体もたんぱく質でできているため、加熱調理などで熱を加えると性質が変わって分解する作用を失ってしまいます。そのため、可能な限り非加熱の状態で摂取することが望ましいようです。
加熱調理に弱いプロテアーゼを効率よく摂取する方法としては、生食がおすすめです。サラダや漬物でもOKですが、すりおろすと酵素が活性化しやすいので、すりおろし野菜を使ったドレッシングにするとより酵素を取り入れやすいでしょう。
また、プロテアーゼが失活しない程度の低温で調理するという方法もあります。しかし、低温調理は時間がかかるもの。調理に時間をかけられない、どうしても野菜や果物が不足しがちという場合には、サプリメントを利用するのも1つの方法です。サプリメントであれば手軽に効率よくプロテアーゼを摂取することが可能。また、効果を発揮させるためには非加熱処理の酵素を使ったものがおすすめです。
プロテアーゼは食事のたびに消費され、体内に溜めておくことができないので、毎日の食事から意識して摂取するようにしましょう。