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末梢動脈疾患の主な原因と予防法

末梢動脈疾患とは

「末梢動脈疾患」とは、下肢(脚の部分)の動脈が狭くなったり、詰まったりするなど様々な事が原因で起こる疾患です。以前は区別されていた、「閉塞性動脈硬化症」や「下肢慢性動脈閉塞症」、喫煙が関係する「バージャー病」などがありますが、現在では原因の区別なく「末梢動脈疾患」の呼び方で統一されています。
「末梢動脈疾患」は動脈硬化症の一種で、老化や高血圧、糖尿病・コレステロール値が高いなどの血液の脂質異常、喫煙や遺伝的な要因などが原因と考えられています。

また、動脈硬化症は全身に起こり得る症状です。そのため、「末梢動脈疾患」を発症した人の約50%〜75%が「冠動脈疾患」や「脳血管疾患」などを併発していると言われています。

多くは動脈硬化によって、腹部大動脈から下肢動脈が詰まります。同じく動脈硬化を原因とする狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを合併することが多いため、末梢動脈疾患 の患者さんでは全身の動脈硬化症についても目を光らせておく必要があります。

血管の病気を知ろう!予防にいかそう!血管の病気について 日本血管外科学会[JSVS]
http://www.jsvs.org/common/masyo/index.html

動脈硬化が原因となって発症するケースが多く、動脈硬化が原因となる心筋梗塞脳梗塞狭心症の症状に関する知識も持っておいた方がよいでしょう。

末梢動脈疾患の症状

末梢動脈疾患の初期症状の特徴はある程度歩くと、お尻や太ももといった「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる箇所に、痛みが生じるというものです。
病状が進行するにつれて、歩行中にも「間歇性跛行」が起こり、痙攣や不快感・疲労感などが起こり、痛みがなく歩ける距離が短くなります。また、安静時にも痛みを感じるようになり、さらに進行すると足の指の傷などが治りにくくなり、壊死してしまう場合もあります。
ただし、この「間歇性跛行」は数年間、7~8割の人に対して症状が続きます。この間に気がついて治療を受ければ、さらなる進行を止めることができます。
気をつけなければならないのは、「糖尿病」や「アルコール依存症」などによる「末梢神経性異常」がある人です。この症状がある場合は、痛みを感じにくくなるため、発見が遅くなる場合があります。

末梢動脈疾患の診断方法

最初に,両側の上肢および足関節で収縮期血圧を測定する;足関節の脈拍は触知が難しいことがあるため,ドプラ超音波検査用のプローブを足背動脈または後脛骨動脈の上に置いて測定してもよい。大動脈-腸骨動脈のPAD単独の症例を大腿-膝窩動脈のPADおよび下腿のPADと鑑別する上では圧較差と容積脈波が役に立つことから,ドプラ超音波検査がしばしば用いられる。

末梢動脈疾患(末梢血管疾患)
執筆者: John W. Hallett, Jr. , MD, Medical University of South Carolina
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/末梢動脈疾患/末梢動脈疾患

「末梢動脈疾患」の診断は、触診で脈を触る、脚の血圧を測るなどの方法が用いられます。最近では「足関節血圧」を測る装置がクリニックや総合病院でも使用されており、軽度であれば脚関節血圧の測定で問題がありません。
ただし、「末梢動脈疾患」の病状によっては追加の検査が必要な場合もあります。
動脈の壁が石灰化してしまう症状などもある場合は、超音波検査や、部位を変えての血圧測定などの追加検査を実施し、動脈が狭まった場所や詰まっている場所がないかを確認します。
また「末梢動脈疾患」が重度であり、手術などの外科的な治療が必要になった場合には、「血管造影検査」を用いて血管が狭くなっている部分、詰まってしまっている部分の場所や範囲を詳細に調べて治療します。

末梢動脈疾患の治療方法

治療はその「末梢動脈疾患」の度合いにもよりますが、共通して必要なのは、「動脈硬化症」の要因の排除や治療です。
代表的なものとしては、「喫煙」「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧」「食習慣」などがあり、これらを改善する必要があります。
それに加えて「適度な運動」「寒冷刺激を避ける」「血管収縮の効果がある薬剤の使用を避ける」などの対策をします。また、症状を軽減して歩行可能な距離を増やす可能性がある「抗血小板薬」の服用も効果的です。
また、重度の場合は「カテーテル治療」により狭くなった血管を広げる治療や、手術により詰まったものを取り除く「血栓内膜除去術」や、人工血管や他の部位から採取した血管で別の血流を作る「血行再建術」などの治療を行います。

運動

運動(35~50分間のトレッドミルまたはトラックの歩行を運動・安静・運動のパターンで週3~4回実施)が重要であるが,十分に実践されていない治療法である。監督下での運動プログラムは,非監督下でのプログラムより,おそらく優れているようである。運動は無症状で歩ける距離を延長させ,生活の質を改善する。その機序としては,側副血行路の増加,微小血管の拡張を伴う内皮機能の向上,血液粘稠度の低下,赤血球の濾過性の向上,虚血に誘発された炎症の軽減,酸素抽出の増大などが想定されている。

末梢動脈疾患(末梢血管疾患)
執筆者: John W. Hallett, Jr. , MD, Medical University of South Carolina
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/末梢動脈疾患/末梢動脈疾患

ジョギングを日常的に行うことで、血流を促し、症状の緩和につながるのではないかと書かれています。ただ、この治療法に関しては、検証するに十分なデータはないようです。運動自体はどの疾病に対しても健康維持の目的において効果的だとされているため、軽い運動として取り入れることがマイナスに働くことはないでしょう。行う際は、専門の監督を付けることをお勧めします。

投薬治療

抗血小板薬

抗血小板薬は症状をいくらか軽減し,歩行距離を延長させる可能性があるほか,より重要なこととして,アテローム形成を修飾して,急性冠症候群および一過性脳虚血発作の予防に役立つ( 急性冠症候群に対する薬剤 : 抗血小板薬)。選択肢としては,アスピリン81~162mg,経口,1日1回,アスピリン25mg + ジピリダモール200mg,経口,1日1回の併用,クロピドグレル75mg,経口,1日1回またはチクロピジン250mg,経口,1日2回の単剤もしくはアスピリンとの併用投与などがある。

末梢動脈疾患(末梢血管疾患)
執筆者: John W. Hallett, Jr. , MD, Medical University of South Carolina
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/末梢動脈疾患/末梢動脈疾患

抗血小板薬を用いた投薬治療では、急性冠症候群と脳虚血の予防になると書かれています。症状の軽減に効果があるとされているため、投薬による治療はある一定の改善がみられると考えてよいでしょう。

AEC阻害薬

ACE阻害薬はいくつかの有益な作用を示す。ACE阻害薬はアテローム形成を抑制するほか,ブラジキニンの分解と一酸化窒素の放出を促進することにより,強力な血管拡張薬として作用する。

末梢動脈疾患(末梢血管疾患)
執筆者: John W. Hallett, Jr. , MD, Medical University of South Carolina
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/末梢動脈疾患/末梢動脈疾患

AEC阻害薬は、脂肪によって形成された粥状物質によって、動脈が狭まることを防ぐ効果があるとされています。これをアテローム形成の抑制といい、血管を狭めるのを防ぐだけでなく、血管を拡張する作用もあるため、血流の停滞を解消するとされています。

血管とわかなつみの発酵菌の関連性

「わかなつみの発酵菌」には、「アミラーゼ活性」「プロテアーゼ活性」「リパーゼ活性」に高く作用があり、これらはそれぞれが異なる働きで消化を助ける役割があります。
中でもたんぱく質を消化する「プロテアーゼ」の活性効果は特に高い数値が出ており、効果が期待できます。このプロテアーゼには消化を助けるだけではなく、「血管を拡張する作用」も備わっており、この血管拡張作用で血管が広がることで、血圧低下にも作用します。

また、「わかなつみの発酵菌」には一般的なサプリメントに比べて40倍近くの数値を記録した「プロテアーゼ」の他にも、脂質の消化に効果的な「リパーゼ」の活性効果、デンプンなどの消化に効果的な「アミラーゼ」の活性効果で、血液をサラサラにする作用が期待できます。高血圧やドロドロの血流を改善することは末梢動脈疾患の改善の第一歩。生活習慣の改善はもちろん、酵素の力を借りて健康な血流を目指しましょう。

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