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胃がんの原因・症状・予防方法

胃がんとは

 胃がんとは、文字通り、胃に発症するがんのこと。最初に胃の内側の粘膜細胞ががん化し、その後、無秩序でがん細胞が増殖していきます。
がんが進行するにしたがって、がん細胞は粘膜下層、固有筋層、漿膜の順番で胃の外側へ向かって増殖。やがて漿膜の外まで進行し、大腸や膵臓などにも拡大していきます。また、がん細胞がリンパや血液に乗って離れた臓器まで遠隔転移することもあります。
なお、胃の壁を硬化させながらがん細胞を増殖する特殊な胃がんが、スキルス胃がん。スキルス胃がんは、発見が難しいことから、治りにくいがんとされています。

胃がんの症状

胃がんの代表的な症状は、胃の痛みや違和感、吐き気、食欲不振など。病巣から出血した場合には、貧血を起こしたり黒い便を確認したりすることもあります。進行胃がんの場合には、食事がつかえる感じがしたり、体重が減少したりすることもあります。
なお胃がんの初期段階では、自覚症状はほとんどありません。患者によっては、進行してからも症状を自覚しない例も見られます。

胃がんの原因

代表的な胃がんの原因を確認してみましょう。

多量の塩分

国立がん研究センター予防研究グループの調査によると、男性における塩分の摂取量と胃がんの発症リスクについて、明らかな相関関係が確認されました。
調査の被験者は約4万人。10年間にわたる追跡調査の結果、塩分摂取量が少ない男性に比べ、塩分摂取量の多い男性は胃がんの発症率が約2倍となりました。
女性における塩分摂取量と胃がんとの関係は見られませんでしたが、その理由は、男性とは異なる調査方法が採られたことも要因だったと同グループは考えています。
動物実験によると、胃の中の塩分濃度が高まるほど胃粘膜がダメージを受け、発がん物質の影響を受けやすい環境になることが報告されています。

※参照
国立がん研究センター予防研究グループ「食塩・塩蔵食品摂取と胃がんとの関連について」
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/260.html

喫煙 ・ヘリコバクターピロリ菌

胃がんの原因として指摘されることが多い要因として、喫煙やヘリコバクターピロリ菌も指摘されています。
たばこの煙に含まれる物質は7,000種類以上。そのうち数百種類が有害物質と考えられています。有害物質の代表格が、一酸化炭素・タール・ニコチン。喫煙の本数や喫煙期間に応じてこれら有害物質の影響で、細胞ががん化。胃がんや肺がんを始め、喫煙は計13種類のがん発症に関与していると考えられています。
ヘリコバクターピロリ菌とは、胃や腸に感染することのある細菌の一種。胃がんの原因の約15%がヘリコバクターピロリ菌の感染とされ、なおかつ、日本人の約6000万人が感染しているとも言われています。
2019年現在、国内ではヘリコバクターピロリ菌の除菌治療を保険適用で受けることができます。

多量の飲酒

胃がんにはいくつかの種類がありますが、胃がん全体と飲酒との間には、有意な相関関係が確認できません。ただし、胃がんの一つである「噴門部」のがんについては、飲酒との明らかな関係を見出すことができます。
「噴門部」とは、胃の上部にある部位。もとより飲酒は口腔がん、喉頭がん、食道がんといった上部の消化管におけるがんとの関連が明らかとなっており、この関連において「噴門部」でのがんも発症しやすくなるようです。
なお、飲酒の頻度が週に1回未満の人を1とした場合、週に1日以上飲酒する人で、かつ1回あたり1合以上の飲酒をする人の「噴門部」がんの発症率は3倍以上となっています。

※参照
国立がん研究センター予防研究グループ「たばこ・お酒と胃がんの関連について」
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/256.html

胃がんの傾向を改善するには

遺伝的な要素や原因不明で発症する胃がんもありますが、胃がんの全体の比率で見てみると、発症原因の約半数が外的要因(後天的要因)です。すなわち、上記で挙げたような塩分の過剰摂取や喫煙習慣、ピロリ菌感染、多量の飲酒などの外的要因が、約半数の胃がんの原因となっている、ということです。

人間の体内では、たとえ健康な人であれ、1日に5,000個ものがん細胞が生まれていると言われています。これらがん細胞は、人間が持つ免疫力によって退治されています。
見方を変えれば、免疫力が低下している人の体内では、毎日生まれるがん細胞を退治することができず、やがてがん細胞の勢力が勝り本当のがんへと発展していく、ということです。
胃がんを予防するためには、免疫力を向上させることが大きなポイント。そのためには、食生活を中心とした生活習慣の改善がもっとも重要なポイントとなるでしょう。

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