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腸内細菌と酵素

腸内細菌数が少ないと酵素が減るって本当?

人間の腸内には600兆から1000兆個もの腸内細菌が常在しています。これらの腸内細菌が作り出しているのが腸内酵素とよばれる酵素で、その量は膵臓から分泌される消化酵素や代謝酵素よりもはるかに多い量です。

体に必要な多くの栄養を摂取するのに欠かせない腸内酵素ですが、腸内環境の変化やストレス、飲酒、喫煙などによって腸内細菌が減少してしまうと、作り出せる酵素の量も少なくなってしまいます。腸内酵素が少なくなると、腸内酵素で分解されていた栄養素の吸収率が下がってしまうことはもちろんですが、免疫系のはたらきが落ちてしまい病気やアレルギーの発症リスクが高くなるようです。

腸内酵素は量だけでなく種類も多く、様々なはたらきを担っています。例えば消化酵素や代謝酵素では分解・吸収することができない食物繊維を分解することができたり、イソフラボンを分解してエクオールという機能成分を作り出したり、キノコや大麦に含まれるβ‐グルカンを分解したりすることが可能。だからこそ、健康のためには腸内の細菌数を一定に保っておくことが大切です。

腸内細菌数が少なくなる原因

腸内細菌が減少してしまう原因としては、腸内環境の悪化や過度の飲酒、喫煙、ストレス、薬の服用、食品添加物などが挙げられます。また、老化や生活習慣病のもととなる活性酸素を誘導するとされる紫外線なども影響するようです。

腸内細菌数を増やす生活習慣

腸内細菌数を維持・増加させるためまず大切なのは、腸内環境と整えることです。腸内細菌の中でも善玉菌とよばれるものの割合を増やすことがポイントとなります。善玉菌というとヨーグルトがイメージされるかと思いますが、そのほかにも納豆やみそなどの発酵食品にも多く含まれていますので、これらの食品を意識して摂取するとよいでしょう。

発酵食品には食物酵素も含まれているので酵素を摂取するという意味でも期待ができます。

減ってしまった酵素を補うにはどうすればいい?

腸内細菌の減少によって少なくなってしまった腸内酵素を補うためには、善玉菌を増やすヨーグルトなど発酵食品の摂取、ストレス解消や飲酒・喫煙量を控えるなど日常生活の見直しを行い、腸内環境を整えることが大切です。

また、三大栄養素を分解する消化酵素は、新鮮な野菜や果物、発酵食品などから補うことができるので、これらの食べ物を積極的に摂取することで体全体での酵素量の維持・増加が期待できます。

酵素を多く含む食べ物は?

アミラーゼやプロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素は新鮮な野菜や果物、発酵食品に多く含まれています。しかし、腸内酵素は腸内細菌が腸管内で作り出すものなので、腸内酵素そのものを多く含む食べ物というのはありません。

腸内酵素を多くするためには、腸内細菌を増やすことがポイントです。そこでおすすめなのが善玉菌そのものを多く含むヨーグルトやチーズ、キムチなどの発酵食品。善玉菌を補うことで腸内環境が整いやすくなり、腸内酵素の維持・増加につながります。

また、水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなるので発酵食品と合わせて摂るようにするとより効果が期待できそうです。

酵素の弱点は「加熱調理」

腸内酵素は体内で作り出されるため問題はないのですが、食べ物から酵素を摂取する場合には、調理方法に注意が必要です。酵素はたんぱく質で構成されているので、一定温度以上の加熱をしてしまうと熱変性を起こし、酵素としてのはたらきを失ってしまいます。酵素を無駄なく摂取するには、加熱し過ぎないように調理することがポイントです。

酵素を効率よく補う方法

食べ物から酵素を摂取する際には、生食やスムージーなどなるべく加熱しない方法での調理がおすすめです。加熱する場合には低温か短時間での調理をこころがけるとよいでしょう。

酵素は一度にたくさん摂って貯めておくことはできませんので、毎日の習慣として継続することが大切です。そのため、あまり手間暇がかかってしまうと続けるのが難しくなってしまいます。調理する時間がとれない、調理が大変という場合には、必要に応じて酵素サプリメントや健康食品などを利用してみるのも1つの方法です。

最近では様々な酵素系の商品が販売されていますが、加熱すると失活してしまうという酵素の特性を考えた場合、非加熱処理のほうがより効率的に酵素を摂取できるでしょう。自分に合った無理のない方法で酵素を取り入れ、健康づくりに役立ててください。